「製薬企業の研究職」っていったいどんなことをするんだろうか?
これから就職や転職を考えている人は気になるのではないでしょうか。また、現在、大学生で進路に迷っている方もにしてもらえればと思います。
今回は、実際に製薬企業の研究職として働いている立場から紹介したいと思います!
製薬企業の研究職の業務内容は?
製薬企業の研究職はどのような感じなのでしょうか。もちろん、就職先の企業によってまちまちですが、主に以下のような業務が多いです。
- 実験計画・実施
- 実験結果の解析・考察
- 会議の資料作成、参加
- 創薬プロジェクトの起案
- 実験機器の管理、点検など
- 委託試験の手続き
- 大学との共同研究・訪問
ざっと思いつくだけでもこれだけの業務があります。
研究職というぐらいなので主に実験や創薬プロジェクトに関わる業務が大半ですね。
実際に大学で研究をしていた方はイメージがつきやすいのではないでしょうか。「実験の計画→実施→結果解析・考察→まとめて発表」という流れはあまり変わりません。
大学の研究との違いは?
大学の研究と大きく違うのは「自分の好きな研究をしているわけにはいかない」ということですね。
あくまで、創薬プロジェクトに直接関係のある実験が多いです。企業に大学のような”基礎研究”をしている暇はありませんので、会社方針に沿ったような研究が優先となります。(そういう研究は大学と共同研究することが多いです。)
あと案外多いのが会議やミーティングです。これは日本企業の特徴でもあるかと思います。あとは、委託会社(実験を代わりにやってくれる会社)とのやり取りなども多いですね。
やはり「研究さえやっておけば良い。」というわけではいかないのが、大学と企業の研究職の違いです。
転勤や残業はあるの?
「製薬企業の研究職に転勤はあるのか?」という点ですが、結論からいうとあまりないと思います。あるとすれば、大学との共同研究や理化学研究所などに行く場合です。
職種が変われば、それに伴って転勤などがあるかもしれませんが、研究職でコロコロ転勤することはないかと思います。やはり、研究職は専門性が高いので他の職種のようにローテーションしていくのは会社にとってもメリットがないのでしょうね。
- 転勤は外部研究機関との共同研究などがあったときに発生するかも。
- 海外事業を展開している会社では、海外での開発に携わる場合もあり。
残業に関してはぶっちゃけ人によります。してる人はしてます。ただ、製薬企業も最近の『働き方改革』の波を受けて残業にはかなり厳しいです。残業過多だと会社から注意されますし、業務調整が入るなどの対策をしている会社もあるくらいです。
一般的には、残業はできることならしない方がいいというのが会社のスタンスだと言えそうです。
製薬企業の年収はどれくらい?
製薬企業の研究職の年収は、ネットで出ている情報とあまり変わらないです。研究職だから高いということはあまりありません。一般的に公表されている平均年種がそのまま当てはまるのではないでしょうか。
会社名 | 平均年収 (万円) |
---|---|
武田薬品工業 | 1091 |
第一三共 | 1126 |
アステラス製薬 | 1088 |
エーザイ | 1037 |
大塚ホールディングス | 1032 |
中外製薬 | 1017 |
塩野義製薬 | 943 |
大日本住友製薬 | 903 |
小野薬品工業 | 928 |
協和キリン | 861 |
大正製薬 | 852 |
代表的な会社名を紹介しましたが、まぁ800~1000万円の間ですかね。
ただ、これは管理職や役員の平均年収も含んだ値になっているので、それがそのまま当てはまるわけではありません。
若手や一般社員では、600~800万円ぐらいが相場になると思いますので注意してください。それでも、日本全体のサラリーマン平均年収と比較しても、年収が高い傾向にはあるのは間違いないと思います。
まとめ
製薬企業の研究職について紹介してみました。研究をやりながら給料がもらえるということで、向いている人にはいい職業ですね。ただ、平均年収も高い傾向にあるので、人気なのは間違いない職業です。
現在、就活などを考えている方はそういった対策もして望めるといいかと思います。