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薬剤師になるにはどうすればよいか?【高校生・主婦に向けて】

薬剤師になるにはどうすればよいか?

「病気で困っている人の役に立ちたい!」というのは本当に素晴らしいことです。

また、平均収入高い水準にあり、職場によってはかなり自由な働き方ができるので、いい職業だといえるのではないでしょうか。

この記事では、高校生や主婦の方に向けて薬剤師への道をわかりやすく簡単に説明したいと思います。

薬剤師になるにはどうすればいい?

薬剤師になるにはどうすればいいのか?まず、ザッと流れを紹介しましょう。

薬剤師への道

  1.  薬学部の私立・国立大学に進学
  2.  6年間、大学に在籍して単位取得
  3.  国家試験に合格し、薬剤師免許を取得
  4.  就職先を探す(病院、薬局、ドラッグストア…)


大きな流れはこのようになります。やはり大学に6年間在籍するというのが薬剤師を目指すにあたって特殊な点でしょうね。これらも含めて順番に見ていきたいと思います。

① 薬学部の私立・国立大学に進学

「これが大変なんだよ!」という高校生、主婦の方は多いかと思いますが、実はそれほど難しくありません。

それは、偏差値がピンからキリまでの大学があるからです。例として高い大学と低い大学を見てみましょう。詳しくはこちらの記事で解説していますので参考にしてください。薬学部の偏差値の一覧!【エリア別】

薬学部の偏差値

【偏差値高め】

  • 京都大学(国立):70
  • 名古屋市立大学(公立):68
  • 千葉大学(国立):67
  •  
  • 慶応義塾大学(私立):69
  • 立命館大学(私立):61
  • 京都薬科大学(私立):60

【偏差値低め】

  • 摂南大学(私立):55
  • 帝京大学(私立):55
  • 城西大学(私立):52
  • 北陸大学(私立):50

大学によって偏差値にかなり開きがありますよね。一般的に私立大学では偏差値45〜55、国立大学だと偏差値60〜70程度が目安かと思います。

もちろん国立大学は高めですが、私立大学であれば、偏差値50前後でも十分狙えます。(名前を書けば合格するという大学もあるくらい…)

結局、薬剤師というのは薬剤師国家試験さえ受かってしまえばいいので、学歴はあまり関係ないと思います。(偏差値が高い大学のほうが合格率は高い傾向にありますが…)

② 6年間在籍して単位を取得

薬剤師になるうえでこれが一番特殊だと思います。実は大学に6年間も通わないといけないんですよね。(学費さえなんとかなれば、大学は楽しいところなので、それほど苦ではありませんでしたが..)

簡単に言うと『一般教科→実習』という流れになります。1~4年生は高校と同じように、専門科目の勉強をします。4~6年生は実際の病院・薬局にいって実習ですね。

  • 1~4年生:一般教科(化学、薬理、数学…)
  • 4~6年生:実習(病院、薬局、調剤練習…)


薬学部は理系学部ではごくごく普通の単位取得難易度です。まわりと同じようにアルバイト&サークルに入って、授業に出席し、テスト前に勉強すれば留年するなんてことはまぁないと思います。

私の周りにもいましたが、1人暮らしで自由なのをいいことに授業をサボったり、ギャンブルにのめり込んだりしなければ問題ありません。

③国家試験に合格し、薬剤師免許を取得

結局はこれが一番重要です。どれだけダラけた大学生活を送っていてもここさえしっかり合格すれば良いのです。ちなみに全国の薬剤師の国家試験の合格率はこのようになっています。

薬剤師の国家試験合格率

  • 2018年:70.6%
  • 2019年:71.0%
  • 2020年:69.6%(引用:薬学ゼミナール調査)

国家試験の合格率は70%前後です。まぁしっかり勉強すれば受かる。ヤマを張ったりして中途半端に勉強すると受からないといった感じですかね。

ちなみに国立大学 vs 私立大学での合格率は国立大学で70~90%、私立大学:40~90%になっており、やはり国立大学の方が高い傾向にありますね。

これは、単純に偏差値が高い&地頭が良いからだと思います。大学側の受験対策カリキュラムの内容にはほぼ違いがないです。むしろ、私立大学の方が、受験対策には力をいれていると思いますね。

④ 就職を探す(病院・薬局・ドラッグストア)

見事、薬剤師国家試験に合格したら、就職先を探さなければいけません。

といっても、薬剤師は全国的に見ても足りていないのが現状ですので就職先はどの地域でも結構あります。求人サイトを見てみるとイメージが付きやすいかと思いますね。(年収とかも載っているので参考にしやすいと思います)


病院、薬局、ドラッグストアについてですが、こらは自分の目指す生活スタイルによると思いますね。全体的にはこ以下の傾向にあるかと思います。

病院:仕事量は多い。看護師や医師と協力してチーム医療を経験できる。自己成長の機会も多数。

薬局:仕事量は比較的少なめ。処方箋の調剤や在庫管理がメインの仕事。

ドラッグストア:仕事量は比較的少なめ。調剤の他に、店舗の品出しなどもあり。

病院は仕事量が多いですが、新しい医薬品や患者と直接触れあう機会も多く、やりがいがある。薬局やドラッグストアは趣味やプライベートを重視してゆったり働きたいという方ですかね。これらについてはこちらの記事も参考にしてみてください。

まとめ

最後にまとめておきたいと思います。現在、高校生の方も、主婦の方も参考になれば幸いです。

薬剤師への道

  1.  薬学部の偏差値はピンからキリまで。私立大学なら50前後。
  2.  6年間、普通に授業に参加していれば、卒業できる。
  3.  国家試験の合格率は70%前後なので、しっかり勉強すれば受かる。
  4.  就職自体はそれほど難しくない。求人サイトなどを参考に。

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めでぃさん
製薬企業の創薬研究にいそしむ一般人。医療業界の観点から最先端テクノロジー、進学・就職活動、経済・金融・資産運用などの情報を発信!