製薬会社勤務の20代の年収はどれくらいなのか。高いのか?安いのか?
今回は製薬企業で働く20代の年収を紹介しつつ、他業界とも比較してみたいと思います。
製薬会社の20代平均年収
では、製薬企業の20代の平均年収をみてみましょう。同じ製薬企業といっても業種で若干違います。
- 研究職:400~500万円
- 開発職:400~500万円
- 営業職(MR):500~600万円
基本的に、製薬企業の新卒採用は『研究・開発職』『営業職(MR)』しかありませんので、これらの2つになります。
営業職(MR)の年収が高いのは、基本給とは別途で営業手当というのがもらえるからです。これが2~5万円/月程度になります。
さらに、研究・開発職は大学院卒の人が多いため、年相応の基本給になることを考えると、20代前半でこれだけもらえる営業職(MR)はかなり魅力的だと言えます。
紹介したのは一般的な製薬業界の水準ですので武田工業薬品や第一三共などの大企業なら+100万円ぐらいもらえるかと思います。
そう考えるとかなり良い。といえるのではないでしょうか。
一般的に『年齢×10万円の月収』をもらえていれば、そこそこと言われますので、そう考えてもかなり良いといえそうです。
他業界の年収との比較
では、他業界ではどのようになっているのでしょうか。DODAが公表している年代別の平均年収をもとに見てみたいと思います。
業界 | 平均年収 (万円) |
---|---|
金融、保険 | 372 |
メーカー | 372 |
IT / 通信 | 370 |
建設 / 不動産 | 367 |
広告 / メディア | 352 |
医療 | 346 |
サービズ | 326 |
宿泊、飲食サービス業 | 308 |
製薬業界は、この中でいうと『メーカー』という分類になります。
医薬品を販売している特殊な業界ですが、基本形態は化学メーカーです。
それと比較するとかなり高い水準です。この数値はどちらかいうとかなり控えめな数値になっていると思います。金融、保険の業界だと実際は500~600万円ぐらいあると思います。
20代の年収は、その後の30代~40代の年収とも比例する傾向にありますので、20代の就職先の業界や会社で生涯年収がほぼ決まるといえます。
そう考えると、製薬業界というのはかなり魅力な業界だといえそうです。
医薬品は利益率が高い
なぜ製薬企業の年収が高いかというと医薬品は利益率が高いからです。
一般的に原価率は平均で25~30%だと考えられています。これは他の業界からしてみるとダントツで低いと言えるからですね。
これは医薬品の価格が『薬価』という国(厚生労働省)によって決定されている価格だからです。
なので、むやみやたらな市場競争が働かないし不況にもそれほど影響されません。
市場規模が大きい
医薬品は何も日本国内だけで販売するものではありません。
日本で開発した医薬品でも海外(アメリカ、欧州)に販売することができます。
したがって、市場規模は全世界なのです。1つでも良い医薬品の開発に成功できれば、数千億というレベルの売り上げが期待できるからです。
年収が低いと感じたら転職しよう
この時点で「あれ、私の年収低くない?」と感じた方は、転職をオススメします。
そのような会社では、年を重ねても30~40代の年収はたかが知れてますからね。
20代だとまだまだ転職のチャンスは全然あります。これが30代になると、一気減ってしまうのも事実ですね。現在、製薬業界にいる人は20代のうちにより高い年収の会社に転職しておくのがいいでしょう。
製薬業界におすすめの転職サイトをいくつかピックアップしておくので参考にしてみてください。(実際に転職しなくても、相場感を知っておくのが大事なので)
まとめ
最後に今回の記事の内容をまとめておきます。参考にしてください。
- 製薬業界の20代の平均年収:400~600万円
- 営業職(MR)は高い傾向がある
- 他の業界と比較しても高め
- 20代のうちに転職する方がチャンスが多い