進路・就職・転職

薬学生の就職はどうすればよいか。薬剤師か?製薬会社か?

「薬学部学生の就職はどうすればよいのか?」

現在、薬学・創薬の勉学に勤しんでいる方々は悩んでいる方も多いでしょう。この記事では、薬剤師と製薬企業のメリット、デメリットについて見ていきたいと思います。

薬剤師か製薬企業か?

薬剤師か製薬企業かを選ぶにあたって主に以下の観点から選択するのが多いのではないでしょうか。(出身地や実家暮らしでないといけない…などの個人的な事情はひとまず省きます…。)

  1.  給料、収入
  2. 仕事内容
  3. 就職難易度


この辺がけっこう大きな判断基準になってくるのではないでしょうか。では、順番にみていきたいと思います。

① 給料、収入

給料、収入の観点でいうと薬剤師と製薬企業の平均年収はこのようになっています。

  • 薬剤師の平均年収:652万円(40代)
  • 製薬企業の平均年収:766万円(40代)


やはり薬剤師と製薬企業では100万円近く年収が異なりますね。もちろん、職位や企業によっても異なりますが、全体的な印象としては間違ってないと思います。したがって、最終的には「製薬企業」に軍配があがるということになります。

ちなみに私もこの観点から製薬企業への就職を選択しました。ただ、入って思ったことは、入社3〜5年くらい(若年層)だと、薬剤師の方が圧倒的に高いということです。ここが薬剤師の最大メリットですかね。若いうちに貯金・資産などを増やしておきたいなら薬剤師も全然アリだとおもいます。ザッと収入イメージを表すとこんな感じですかね。


ただ、薬剤師も就職先によって100~150万円レベルで変化しますので、就職先に関してはしっかりリサーチした方がいいでしょう。

② 仕事内容

仕事内容

  1. 病院薬剤師:直接、患者と触れ合う機会が多い、やりがいあり。
  2. 薬局・ドラッグストア:業務量はそれほど多くない、プライベート重視
  3. サラリーマンなので就職先による、業界的にブラック企業はほぼない

なんやかんやでこの観点が重要かもしれませんね。病院の薬剤師であれば、給料はそれほど高くない傾向ですが、直接に患者と触れあうことが多いですから、”やりがい”はとても大きいと思います。

逆にプライベート重視でゆったり働いてそこそこの給料がもらえたらいいというのであれば、薬局・ドラッグストアの薬剤師がいいでしょうね。


製薬企業は、いわゆる「サラリーマン」なので会社によると思います。ただ、この業界は”医療に従事している”というだけあって働き方や、残業には厳しい会社が多いです。なので、入った会社が「ブラック企業だったー」なんてことはあまりないと思っていいです。私も休暇や従業時間などは非常に融通が効きやすいと感じています。

③ 就職難易度

あとは就職難易度ですね。製薬企業の場合は平均年収がそこそこ高く、CMなどで見る有名企業も多いため、就活生にかなり人気があります。ましてや大企業となるとなかなか狭き門ですね。


なので数多く受けることがコツとなります。「エントリーシートや自己PRなどもしっかり用意してがんばる!」という気合いがないとそうそう受からないと思います。


一方、薬剤師はかなり就職しやすいと思います。薬剤師の数というのはまだまだ足りていないというのが現状ですし、薬局・ドラッグストアではかなり重宝されると思います。なので、薬剤師免許さえとってしまえば就職は案外、なんとかなるものです。


薬剤師に関してはそれに特化した求人サイトもたくさんあります。様々な地域、条件、年収から就職がみつかるのがわかると思います。登録も簡単で無料なので気軽に見てみるといいかもしれません。

まとめ

最後にザッとまとめておきますので参考にしてください。

  1. 給料、収入:製薬企業の方が高い傾向にある。薬剤師は若年層の年収が高い

  2. 仕事内容:生活スタイルによって働き方を変更しやすいのが薬剤師。製薬企業はサラリーマンなので就職先による。業界的に悪い企業はあまりない。

  3. 就職難易度:製薬企業はなかなか難しい。薬剤師は求人サイトなどを見てもかなり豊富な選択肢がある。





ABOUT ME
めでぃさん
製薬企業の創薬研究にいそしむ一般人。医療業界の観点から最先端テクノロジー、進学・就職活動、経済・金融・資産運用などの情報を発信!