今回は、投資におすすめの製薬企業についてみていきたいと思います。
製薬企業というと投資業界ではディフェンシブ株ということで、安定した業績が期待できます。(ベンチャー企業は異なりますが…)
今回は製薬企業が投資先としてどうなのかということについてみていきたいと思います。
製薬企業は投資としてどうか?
製薬企業は、一般的な投資先の評価としては「安定している」という感じです。
一方、ベンチャー企業はかなり乱高下が激しく「一発逆転」という印象がありますので、ほぼギャンブルといっても過言ではありません。
そもそも、医薬品開発の成功確率は本当に低いです。一般的には1/20000とも言われていて、これに成功すれば株価は上がり、成功しなければ株価は下がるということになります。
大企業は安定している傾向にある
では、なぜそんな低確率なのにも関わらず大企業が安定しているのかというと、それは新薬の開発が成功しそうなベンチャー企業を買収もしくはライセンス導入することが可能だからです。そうすることでコンスタントに新薬を出し、安定した収益を得ることができるんですね。
代表的な製薬企業の過去10年間の株価を見てるとこんな感じ。今後の新薬開発によりますが、基本的には配当狙い or 気長に待つという感じのスタンスになるかと思います。
〇 武田薬品工業(4502)
〇 第一三共(4536)
〇アステラス製薬(4503)
製薬企業の時価総額ランキング
今後の成長に期待ができる製薬企業か。ということは『売上高』よりも『時価総額』という指標で図れることが多いです。ザっとみていきましょう。
会社名 | 時価総額 (兆円) | 売上ランキング |
---|---|---|
中外製薬 | 7.5 | 6位 |
第一三共 | 6.8 | 4位 |
武田薬品工業 | 6.3 | 1位 |
アステラス製薬 | 3.3 | 3位 |
大塚ホールディングス | 2.5 | 2位 |
エーザイ | 2.2 | 5位 |
塩野義製薬 | 1.8 | 9位 |
協和キリン | 1.7 | 10位 |
小野薬品工業 | 1.5 | 11位 |
田辺三菱製薬 | 1.1 | 8位 |
なんと、時価総額は中外製薬がトップ。次いで第一三共、武田薬品工業になっており、この3社はダントツですね。
中外製薬は、世界売上トップのロシュ(Roche)の傘下で、抗体医薬品に特化した製薬企業です。バックにとんでもない大企業がいるということと、抗体医薬品という流行りのテクノロジーを牽引しているのが株価に織り込んでいるといえますね。
他にも、塩野義製薬や小野薬品工業という企業がありますね。これは近年の新薬開発が順調でこの先の業績にも期待できるからですね。そう考えると、これらの企業に投資すれば大きな間違いはなさそうという感じになります。
開発パイプラインが重要
製薬企業を選択するうえでは、開発パイプラインというものが重要です。
これは、現在開発途中の医薬品リストみたいなものですね。医薬品を開発するのには10〜20年という長い期間が必要なため、この先の業績がどうなるか?ということを見極めるには現在開発している医薬品にかかっています。
これが期待できる新薬なのか。はたまた、ダメなのか。を見極める必要があるというわけです。現在開発されている新薬状況についてはこちらのサイトで見ることができますので参考に紹介しておきます。
開発パイプライン数で判断するのもアリ
「そんなこと言われても、どれがいいのかなんてわかんねーよ。」ってなる人は多いかと思います。
実際、製薬業界に携わっていてもどれが有望な医薬品なのかを正確に判断することはできませんし、具体的な情報が出回った時にはでは「時すでに遅し」です。
では、どう判断すればよいかというと、それは「開発パイプラインの数」です。
開発パイプラインが多い企業はそれだけ開発力があるということになりますし、少なくとも10〜20年は食いっぱぐれない。ということにもなりますよね。
したがって、この開発パイプラインの数というのも製薬企業の今後を見極めるうえで重要となります。
まとめ
製薬企業の時価総額ランキングについてみてきました。特に、中外製薬と第一三共は株価も上昇しており、かなり有望な製薬会社というのは間違いなさそうです。参考にしてみてください。
製薬企業の株価は全体的に安定傾向
時価総額トップはロシュ傘下の中外製薬
今後の業績の判断には開発パイプラインが重要